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令和8年度をむかえ、謹んでご挨拶申し上げます。
本邦では戦後80年、幸いにも平和な社会が続いておりますが、国際的には各地で続く戦争や紛争により、今この瞬間にも尊い人命が失われている現実に深く心が痛みます。平和を維持するあらゆる政治的、社会的取り組みとともに、我々医療人は生命の尊厳を守る医療・福祉の役割の重さと責任を再認識せずにはいられません。国内ではポストパンデミックの新たな社会像が定着しつつあり、一方では超高齢社会の深化は待ったなしの状況であります。社会の枠組みが大きく揺れ動く今、当財団は1979年に群馬大学医学部同窓会刀城クラブが社会貢献を目的として設立した法人としての原点に立ち返り、揺るぎない使命感を持って事業に邁進する所存です。 本年度の最重要事業として、書籍『認知症のすべて』の刊行と頒布を推進いたします。これは国の「認知症施策推進基本計画」に準拠し、国民一人ひとりが認知症への理解を深めるための決定版を目指すものです。併せて、既刊「健康医学ガイドシリーズ」の電子化を進め、オンラインで広く情報提供できる環境を整えてまいります。また、群馬県内における医療・福祉の質の向上に向け、若手研究者への研究費助成や海外留学を志す若手への留学資金支援、県内開催の学術集会への開催助成にも、例年以上に注力いたします。特に「神部基金」を有効に活用し、既存事業の活性化のみならず、時代の要請に応える新規事業の立案を積極的に行ってまいります。
当振興会の公益目的事業は賛助会員の会費、個人寄付金、収益目的事業収入などによってその運営が支えられています。当振興会の活動にご援助くださる賛助会員(個人および法人)をさらに増やしていくことが当面の課題です。また「神部基金」、「黒梅基金」といった個人寄付金も当振興会の事業拡大に大いに寄与して参りました。当振興会の公益目的事業へのご寄付を心より歓迎いたします。当振興会のさらなる発展に向けて役職員一同努力をいたしますので、今後とも皆様方の暖かいご理解とご支援を賜りたく、謹んでお願い申し上げます。
(令和8年4月記) |